友人の結婚式で地元に帰ることになり、せっかくだから旨いものを食べようと食べログでお店を検索します。
小倉と言えば鮨。
鮨と言えば【天寿し】や【もり田】が1番に挙げられると思うのですが、【江戸前鮨 二鶴】という鮨屋があるのをご存知でしょうか。
2014年の「福岡・佐賀特別版」のミシュランガイドで、北九州市内で唯一二つ星を獲得したお店なんです。食べログで上位に上がる【天寿し】や【もり田】でもミシュランの星を獲得することができなかったんです。北九州市の全てのジャンルにおいて、ミシュラン2つ星以上を獲得したのは【江戸前鮨 二鶴】だけ。
つまり、ミシュラン基準だと北九州で1番美味しいお店ということではないでしょうか。
1ヶ月前に連絡をし、ランチを予約。ネタの準備等があるとのことで、予約の時点でコースを決める必要があります。
このご時世、予約の方法が多岐に渡ると思うのですが、MEEJOHNは公式WEBサイト経由で最終的に「Poket Concierge」で予約をしました。
がっ!!
後から公式WEBサイトを見ると、「Poket Concierge」よりも安いコースもあるような記載が!!
安い方のメニューに関しては料金は記載されているものの、中身に関する記載がないため、どちらを基に予約するのが正しいかわかりませんが、
直接お店にお電話して、公式WEBサイトに記載があるような金額感で問い合わせるのが良いかもしれません。
MEEJOHNは “おまかせコース”(12,960円)をオーダー。
内容は 「おまかせ握り8貫、一品料理6品、食後のほうじ茶、季節の自家製甘味」で構成されたコース。
そして、楽しみにしながら当日を迎えます。
駅からのアクセスは悪く、小倉駅からタクシーに乗っても10分強はかかるでしょう。
カウンター席のみの8席。席について暫くすると、ドリンクのオーダーを伺ってくださいました。
生ビールはエビス。これ以外に八海山が出しているビールや、地元・門司港のビールが用意されていました。当然のごとくビールサーバーは手入れが行き届いていて、泡まできめ細かくて美味い。
そして1品目に入ります。
1品目は “スズキの真子”
真子は「食用とされる魚類の卵巣」で一部の地域では卵を指すようなのですが、通常は卵巣を表す言葉だそうです。
ゆずの香りがあしらわれたアッサリとした料理。
2品目は “昆布締め”
品良く仕上げられていて、まだまだ2品目ということで少量だともっと欲しくなりますね。
3品目は “タチウオ”
実は干しているらしく、日頃食べているタチウオよりも旨味を感じる気がします。ただ、あくまでタチウオなどで感動!ってほどでもないですよ!
4品目に急に握りが入ってきて “白甘鯛”
iPadで画像を見せていただいたのですが、本当に白い鯛なんですね。珍しい鯛で大変貴重らしいです。このお店で使用している白甘鯛は長崎県産。少し歯ごたえがあり、食感が通常の鯛とは違う感じ。
そして、このお店の特徴は、そのワサビのバランスにあるのかもしれません。口の中に入れた時には感じないのですが、鮨を食べ終わるころに口の中でバッと広がるワサビの香り。
最初は「ちょっと強いかも」と感じましたが、クセになる香りの良さは、これまで経験したお寿司やさんとはちょっと違うかもしれません。
5品目は “イクラとシラスと辛味大根”
辛味大根が好きな人は何か反応があるかもしれないですが、ここも想定内の味。
6品目は “カツオの握り”
カツオの握りって人生の中で食べた経験がほぼない気がします。ネタバレにはなるのですが、このお店の中で1番驚きがあったのが、このカツオの握り。カツオのタタキと米を食べているような食感ではあるのですが、上品に仕上げられたカツオとシャリのバランスが抜群で、これまで経験して来なかった分、驚きポイントも含めて美味しくいただきました。
7品目は “車海老の握り”
茹でてるから赤いのは当たり前なのですが、表面にほんのり醤油が塗られて艶やかです。
8品目は “牡蠣”
こんな小ぶりな牡蠣は見たことがない!個人的には初めての経験。お店の人が仰る通り、味が非常に凝縮されていて、小さな3粒でも十分に堪能することができました。
9品目が “雲丹”
軍艦巻きではなく、巻き寿司というのが特徴的ですね。大ぶりの雲丹が使われていて、軍艦ではなくシャリの中に入れられた雲丹は、いつもと違う印象を受けました。
10品目が “中トロ”
このタイミングで出てきました。鮨といえば中トロと勝手に思っている中トロです。個人的には大トロで出しても問題ないぐらいの脂のノリ方。
11品目が “さわら”
これは思ったよりも記憶になし!美味しくいただきました!
12品目が “花わさび”
お口直し的な意味合いであれば、という感じで、辛くて、このタイミングで食べる必要があったかは個人的には謎。
13品目は “あなご“
タレじゃなくて塩で食べるんです。アナゴ独特の臭みはキッチリ抑えられていて問題ないのですが、個人的にはタレで食べる方が好きだなーと。
14品目が “玉(ぎょく)“
最近はカステラのような玉を提供するお店が多い印象ですが、こちらの玉は昔の鮨屋っぽく、玉子焼きっぽい玉でした。
15品目は “赤出汁の味噌汁“
濃すぎずアッサリ。
最後にデザートが2品出てフィニッシュ。
大満足かと言われると意外とそうでもないんです。
一品料理に期待して一品料理が多めのコースにしたのですが、一品料理がそこまで感動を得られるものではなかった、というのが正直な感想ですね。
一方、カツオだったり中トロだったり、握りの方が満足で、もっと食べてみたいという意欲が掻き立てられました!
また12,960円のコースでは、このお鮨屋さんのポテンシャルが図りきれない可能性も。「コースの中でも高めのもの」かつ、「握り中心のコース」がオススメです!
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